アメリカ大統領選が世界に与える影響

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"Yes We Can"のキャッチフレーズと供に、オバマ大統領(当時は一候補者)の演説は瞬く間に若者の心を鷲掴みにし、黒人初の大統領に就任した。あれが2008年のこと。その後2012年の再選のときにも圧倒的な強さで再選を果たしたのを覚えている。当然自分には選挙権はなかったが、大統領選を2回も現地で生で経験出来たのは貴重な体験だった。
 
●2016年はアメリカ大統領選の年
日本にも大統領選のニュースはリアルタイムで伝わってきていると思いますが、共和党候補のドナルド・トランプ氏の言動が大きな物議を醸している。共和党か民主党、どちらの味方でもないしどちらを応援しているということもないが、もし万が一何かの間違いでトランプ氏が大統領になってしまった日には大変なことになるということは断言出来ますね。女性差別的な発言に始まり、アメリカとメキシコの間に壁を作るだの、メキシコからの移民が犯罪の温床になっているだの、イスラム教徒をアメリカに一切入国させないだの、とてもじゃないけどアメリカ大統領に立候補している人間の発言とは思えないことばかり。速攻で絶対に消えると思っていたにも関わらず、何故か人気が出て支持率もあがっているという摩訶不思議現象。申し訳ないが常軌を逸していると言わざるを得ないし、彼の支持者らが何を考えているのか全く理解出来ない。
推測でしかないけど、どうせ中部や南部の州で票を集めているだけで、カリフォルニアやニューヨークなどの西海岸や東海岸では支持率が高いことはないと思う。(そう思いたい。)アメリカ大統領選を見ていて思うことは、いつも中部や南部が保守的な考えばかりで、西海岸や東海岸は民主的なイメージ。それはやはり異文化交流が日常茶飯事で国際的なものの考えを出来るか出来ないかだと思っている。どの州とは言わないが、未だに白人以外への差別が残っているところも多いし、白人が最も優れていると勘違いしている人も多いと思う。言い換えれば視野が狭いということ。
 
●アメリカは間違いなく移民の国である!
トランプ氏は、アメリカが移民の国ということを忘れたのだろうか。移民で成り立っている国が移民を拒否する!?自分も元々はヨーロッパかどこかから移民でアメリカの地へ来たにも関わらず!?甚だオカシナ話だ。彼の演説は全く心に響いてこないし、何故人気があるのか全く理解出来ない。テレビに出ているのも見たくないし、声も聞きたくない。でも支持率があるのは今のアメリカを象徴しているのかな・・・
アメリカ大統領という立場の人間の言動がどれだけ世界に影響を与えるか。イスラム教徒を入国させないなどの戯言によって何億というイスラム圏を敵に回し、隣国のメキシコ国境に万里の長城を築き断交でもしようというのか。申し訳ないが、こんな人間に大統領になる資質はない!!アメリカ人でもない、選挙権もない自分だが、これは断言出来る!もし万が一彼が大統領になってしまったら、自分も多くの人と同じようにアメリカを離れ二度とあの国には行かないと考えるだろう。(少なくとも彼が大統領の間は。)
最後に、色々言ってはいるが、絶対に彼は大統領にはならないと断言出来る。どんなに口先でうまい事を言って人々を扇動したとしても、最後にはその魔法の効力は解け化けの皮が剥がれることは目に見えている。共和党重鎮議員による指名阻止、ハッカー集団アノニマスによる個人情報の流出と暴露、氏が設立した学校で詐欺の疑惑が起きていて集団訴訟に発展している、等々、彼を取り巻く環境が険しさを増しているのは間違いない。