ライドシェアとUber(ウーバー)について考える

前回の投稿からすっかり時間があいてしまいました。本業はサラリーマンなのですが、中国の方に出張に行っていました。中国といえば色々と語るべき内容はあると思いますが、今回はライドシェアについて話をしてみたいと思います。

f:id:keyma0302:20160309223857p:plain

ライドシェアの世界最大手Uber(ウーバー)という会社をご存知ですか?先日紹介したAirbnb(エアービーアンドビー)と並ぶユニコーンの筆頭であり、上場前にも関わらずその企業価値は8兆円と言われています。こちらの本社もシリコンバレー北部のSan Francisco(サンフランシスコ)にあります。2009年の設立にも関わらず、世界360都市以上でサービスを展開し、乗客を運ぶ回数は月間1億回以上と、よく意味の分からない数字となっています。

このUber(ウーバー)が今一番力を入れていると言ってもいい地域が中国なんです。既に21都市でサービスを展開していて(Uberの全世界のビジネスのうち約3割を中国が占めている)、2016年中には100都市まで拡大する計画だそうです。中国にも現地ベンチャーの配車サービスがあるのですが、Uber(ウーバー)はその資金力を武器に攻勢を掛けている状況。その額はなんと約1500億円。中国市場だけの投資額です。

一方、 ライドシェアに対しては反発も各国で起きています。フランスではタクシー業界の反発でデモが起きたり、Uber(ウーバー)の登録車両を通さないように道を封鎖したりなど混乱が起きたり。本場アメリカでは先日Uber(ウーバー)のドライバーよる銃撃事件が発生し、何名かの命が奪われてしまいました。この事件をきっかけにUber(ウーバー)に対する風当たりが一部で強くなっているのも事実です。 日本でも当然のようにタクシー業界が猛反発していて、「ライドシェアはいわゆる白タクであり、乗客の安全が確保出来ない」だの色々言っているようです。誤解のないように言っておきますが、別に自分はUberの回し者でも何でもないし肯定するつもりもないのですが、いつの時代もどこの社会でも既得権益を守ろうとする勢力があるなと感じます。TPPのときの全農もしかり、企業のお偉いさん達しかり、政治家もしかり、自分の保身であったり利益のことしか考えていないように見える。前回紹介した民泊の件もそう。時代の変化に合わせて人も会社も社会も順応していくからこそ成長があるのだと思う。

少し話が脱線しましたが、ライドシェアにしても時代の流れがそういう方向に進もうとしている以上、それに抵抗するよりも、それに順応してその中でも負けないサービスを構築していくべきではないかと思います。
現状日本では他国で展開しているようなライドシェアサービスは展開していない、というより展開出来ない。しかし、Uber(ウーバー)は昨年2月に日本でのサービス開始に向けて福岡市でテストを実施し、データ収集を行ったというニュースがありました。日本でのライドシェアに関しては今月閣議決定が行われ方向性が出るようなので注視したいと思います。是非とも将来に向けた前向きな決定が下されることを切に願います。